今夏のことだった。 家の前の空地の草をかき分けて、次男が何かを捜している。 「おーい、何やってんだ?」 ベランダに出てみると、眼下の庭では所狭しと家族中が這いつくばっていた。 「カメタロウが逃げちゃったのよ、また・・・」 最後の二文字に諦めを込…
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