うさぎ座の下には
人生に影響を与えた1冊は、H.A.レイ著『星座を見つけよう』だ。
絵本『ひとまねこざる』で有名なレイ氏が、星座について書いた絵本。
絵本と言っても、神話や何かのストーリーを描いたものではない。
星座の形や夜空での見つけ方を説いた、専門書のような絵本なのだ。
詳しい内容については、四年前の『おすすめの本』の時にここに書いた。
この絵本のどこが、オレの人生に影響を与えたのか。
「なんで教科書の星座って、無機質でわかりにくいんだろう?」
そんな少年の心を鷲掴みにして、星座を観る楽しみを教えてくれた。
星座っていいな。世界共通だし、いつまでも変わらない。
『♪あれがデネブ、アルタイル、ベガ』
今の若者だって、カラオケでアニソンを唄う時に星に纏わる曲を選ぶ。
アメリカに住むおじさんが描いた絵本が、日本の少年の心を動かしたように。
教科書に書いてあることが絶対正しいわけではない。
この絵本は、自分の感性を信じる大切さを教えてくれた。
でも小説創作では、それが全然通用しなくてオレは悩み続けている。
あの頃を思い出して、うさぎ座の下にあるカノープスを見つけに出掛けてみるか・・・
はてなダイアリー 今週のお題「人生に影響を与えた1冊」
- 作者: H・A・レイ,草下英明
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1969/04/05
- メディア: ハードカバー
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