やっぱ温泉!がよかったんだけど・・・
「あー、今まで生きていた中で最高の温泉だった!」
中二の娘がしみじみとため息をついた。
それは今年の夏休み、山口への帰省の途中で道後温泉に寄った時のこと。
しかしオレは、「えっ?」と自分の耳を疑った。
伊予松山にある道後温泉。
聖徳太子も入ったとされる由緒ある温泉で、
夏目漱石や正岡子規が愛したことで有名である。
確かに道後温泉は素晴らしい。
湯はやわらかく癖もないし、なにより存在感バツグンの建物がある。
それは、千と千尋の神隠しのモデルにもなったと言われる道後温泉本館。
娘はここが、いたく気に入ったようだ。
しかしオレは、娘の言葉に納得が行かない。
なぜなら、道後温泉本館には露天風呂が無いからだ。
無類の露天風呂好きのオレは、娘を連れて数々の露天風呂を廻っている。
それはどこも素晴らしいお風呂だった。
川底からお湯が湧く湯原温泉。
川がそのまま露天風呂になる川湯温泉。
夕陽が素晴らしい黄金崎不老不死温泉。
マニアックなところで水無海浜温泉。
これらの温泉を差し置いて道後温泉を選ぶとは、一体どういうことなのだろう。
何が娘の琴線に触れたのか?
唯一考えられる答えが『建物』である。
それならば・・・もしかして都内の古い銭湯でいんじゃね?
ということで、今年の秋は温泉、ではなくて都内の銭湯巡りを計画している。
はてなダイアリー 今週のお題「この秋、行きたいところ、やりたいこと」