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…メだと思ってから逆転したことはないなあ。 もしそんなことができるとしたら、それは本当に強い人だと思う。 なーんて書いたら、お題を一気に二つもクリアだ。 でもつい最近、もうダメだと思ったことがある。 サッカー女子ワールドカップ決勝。 日本はやっとのことで獲得した延長戦で、また一点をリードされる。 残り時間は十分ちょっと。 世界ランク一位のアメリカ相手に延長戦なんて上出来じゃないか。 オレは日本の負けを覚悟した。 ところが、延長後半十二分。 宮間からのコーナーキックを澤が神憑り的…
…こと。 オレが引っ越したことで、離れ離れになってしまったのが原因だった。 それでも週末はこまめに会いに行き、なんとか一年は頑張った。 電話で言い争うことが多くなり、別れはオレから切り出した。 喧嘩ばかりの一年間。 だから未練はなかった。 一年前にはすでに破局していたんだ。 そう割り切って、別れた後に新しい女性をデートに誘った。 新しい女性とのデートはうまくいった。 次の約束もとりつけた。 でも、その女性とその先の段階に進む気が起きなかった。 その女性との関係は、自然消滅した。…
今考えれば全然たいしたことないんだけど、 当時は人生を左右するかのごとく真剣に悩んだ、という話。 本当のピンチとはそんなもの。 何事も無ければ、背後にせまっていた闇に気付かぬことは多い。 それは高校三年生の頃。 春になって、ようやく受験勉強なるものに手をつけたオレは愕然とした。 ――目が霞んで何も見えねえ。 すぐさまオレは鉛筆を置き、腕を組んで考えた。 ――このまま勉強を続ければ、視力がヤバいことになるんじゃないか? ――しかし、勉強をしなければオレが大学に合格することはない…
…ネットの文章塾に参加したことだ。 お題に沿った八百文字の作品を、月に一回くらいのペースで募集していた。 文章塾が二○○九年に終わってからは、はてなの「今週のお題」に参加した。 しかし、八百文字の枠は超えることはなかった。 そんな時に見つけたのが、ライトノベル作法研究所。 GW企画で、ものすごくユニークなお題で小説を募集していた。 そのお題を眺めているうちに、変なストーリーが頭の中に。 これは参加せねばと、執筆を決意した。 しかし、その文字数は一万文字以上。 八百文字の十倍以上…
…。 金曜の夜に熱を出したことがあった。 土日に家族総出で看護した。 修学旅行の前にインフルエンザにかかってしまった。 新型だったので出席停止。幸い、休みにはカウントされなかった。 なんだ、皆勤と言っても休んでるじゃん・・・ な〜んて言われても気にしない。 修学旅行という小学生最大のイベントに参加できなかったんだから、 皆勤賞を貰ったってバチは当たるまい。 ところで、娘が行けなかった修学旅行の行き先は鎌倉。 だから後日、家族旅行でリベンジした。 オレも鎌倉は久しぶりで、まだ直立…
…ーであまり寒い思いをしたことがない。 寒さ対策をしっかりしているから、 ではなくて、 寒さ対策がしっかりされた体で生まれて来たから。 言わば、自家製毛皮の存在だ。 とは言っても、毛皮の効果があるのは足だけ。 胸は、波平さん程度で寂しいものだ。 でも、足はいつもあったかい。 下着の上にウエアだけ穿いてスキーをしても大丈夫。 皮膚とウエアの間に空気の層ができるので、保温効果は絶大なのだ。 たから、オレはナイタースキーが大好き。 寒くないし、ゲレンデも空いてるし、 なによりも日焼け…
…なら、今まで一度も外したことが無いのだから。 結婚式の祭壇で、誓いを立てたあの瞬間から、 オレの指輪は一度も指の関節を通ったことがない。 ずうっと着けているせいで、指輪は半円形に変形してしまった。 曲がった部分が邪魔になって、ついに抜けなくなった。 すごい形だな、と驚いた人が言う。 悪い事をするとギリギリと食い込むんだ、とオレは指を振る。 結婚なんてそんなもんだよ、と笑い合う。 でも、外さないって誓ったのは何故だったんだろう? オシャレに疎いオレは、指輪をしたことがなかった。…
…特別なウイスキーを出したことを。 「四十周年記念よ」 「そう、それはおめでとう」 山下は、かるく右手を上げて出て行った。 四十年。 働いて働いて、並木通りの片隅にこの店を持った。 カウンターと四人がけの席が二つだけの、ちっぽけなお城。 でも本当なら、隣にはあの人が居るはずだった。 最愛の人。その命を奪った戦争。 彼が散った海で、これから私も人生を終えるつもりだ。 だから、最後の客となった山下に、あのウイスキーを振舞ったのだ。 「暗い顔をしていたのも、気づかれたかしら・・・」 …