今週のお題:五年後の自分へ2
先週取り上げた掌編の競作、闘掌’16秋が先週末に終了した。
オレは、『十月は君の寸角形』という作品で参加する。
結果は、二十六作品中、十七位。
五年後の自分を予想させるような作品だった――と勝手に考えている。
今回の闘掌は、テーマの『秋』に加えてサブテーマを作者が設定する方式だった。
「ほぉ、なかなか面白い試みじゃないか・・・」
さらに、説明文の主催者の煽り文句がオレの心を油を注いだ。
「秋」と親和性のよいサブテーマを考えるもよし、
カオス上等、混ぜるな危険を体現するもよし。
「ということは、カオスか混ぜるな危険を目指せということだな」
こう解釈した時点から、間違いが始まっていたのだろう。
「秋と混ぜるとヤバいもの、秋まで残ってたらヤバいもの・・・」
無い知恵を絞り、やっと浮かんだサブテーマは『夏休みの宿題』だった。
舞台は、夏休みのフードコート。
ひょんなきっかけで、主人公は同じ受験生の女の子と出逢う。
そして彼女に想いを伝えられないまま、夏休みが終わってしまう。
宿題を渡そうとする主人公に、『秋』ならではの劇的なラストが待ち受ける。
いよいよ闘掌が始まると、『秋』と親和性の良いタイトルが並んだ。
――柿、ハンドクリーム、おなら、マロン、松茸。
結局、これらの題材を上手く調理した作品が成績の上位を占めた。
オレはサブテーマを提示しただけで、作品に昇華し切れていなかったのだ。
うーん、五年前からあまり進歩がない。これからも繰り返すような気がする。
闘掌が終わったばかりだが、早くも冬企画の開催が発表された。
テーマは『小さな異能』。
月並みな題材でも、しっかりと作品に書き込むことがオレの課題だろう。
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