島はきまぐれ。そして、あの校長も?
十年前は、仕事でよく島に通っていた。
それがなんとも気まぐれで、天候が悪くなると船が止まってしまう。
出港前だったら、港町で待ちぼうけ。
島内だったら、何日も本土に帰れなくなってしまう。
そんなポッカリと開いた時間に観たのが、ハリーポッター『賢者の石』。
話題の映画だからと観てみたが、最後の気まぐれな展開にがっかり。
まるで船を待っている自分のようだと、
不運の登場人物マルフォイと境遇を重ね見た。
もしかしたら教育上、良くない映画なのでは?
そう思い込んだオレは、生まれたばかりの子供達には見せまいと心に誓った。
その子供達も今年で十歳。
ハリーポッターを観て内容がわかる年齢になった。
「じゃあ、最後くらいは映画館で観ようよ」
そんなかみさんの一言で、半年前から毎月ハリーポッターを借りている。
「ほら、マルフォイって可哀相だろ?」
「でも、『賢者の石』が一番面白かったよ、パパ」
オレの必死のネガティブキャンペーンも、子供達には通用しない。
「段々つまらなくなったから、もう最後は観なくていんじゃね?」
挙句の果てには、かみさんのポジティブキャンペーンすら阻止せんとする。
まったく子供達は容赦ない。
はたして、オレの家族は最終話を観に行くことができるだろうか?
ちなみにチケットはまだ買っていない・・・
はてなダイアリー 今週のお題 特別編「あなたは10年前、何をしていましたか?」