つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

脳内アイドルK

知り合いに、いつもぬいぐるみを持ち歩く女性がいる。
自宅はもちろん、外出時も、仕事でさえも。
もしかしたら、ぬいぐるみの中に大金が入っているんじゃないか?
そう思ってしまうほど、いつも一緒だ。


きっとそのぬいぐるみには、お金よりも大切なものが込められているのだろう。
それって、大切な想い出とか?
まさかとは思うが、記憶だったりして。
ぬいぐるみを手放すと、きっと記憶喪失になってしまうんだ。


そんなバカなことを考えながら書いた小説が『ぬいぐるみ少女K
ぬいぐるみを手放したヒロインは、無垢な少女に変身する。
人を寄せつけないヒロインと、人懐っこい少女。
そんな二面性を持つ女の子に会ってみたいなあ、と筆を走らせているうちに、
自らそのキャラクターに魅了されてしまった。


こういうのって、何て言うんだろう? 脳内アイドル?
その彼女が、命を与えられたように活字の中で動き出す。
その姿を見守りながら、オレは初めて自覚した。
小説は、キャラクターが大切なのだと。


ぬいぐるみ少女K』は、某サイトの冬企画で十三位だった。
感想も、キャラクターについての言及が多かった。
一方、先月のGW企画に投稿したコメディ作品は二十位。
いかにキャラクターが大切かということを、改めて思い知った。


そんなことを考えていると、娘の部屋から怪しげな歌声が聞こえてくる。
どうやら、ヘッドホンをしながらカラオケの練習をしているみたいだ。
いや、これって、傍から見たらすごく間抜けだから・・・
もし夏企画が開催されたら、題名は『ヘッドホン少女K』にしてみるか。




はてなダイアリー 今週のお題「私のアイドル」