つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

時刻表からの卒業?

「18キップで古都に行きたい」
娘が言っていたから、時刻表を買ってきた。
「いいよ、時刻はスマホで調べられるから」
娘は高校に入学してからスマホを持っている。


でも大丈夫。
18キップは五枚綴りだから、他の家族が時刻表を使うだろう。
それを聞いて、かみさんがポツリと言う。
「あら、息子達だって使わないわよ」


そういえばそうだった。
学習教材として、息子達の所にもタブレットが届いている。
かみさんだってスマホを持ってるし・・・
なんだよ、いまだに時刻表を使っているのは、オレだけなのかよ。


時刻表――それは中学生時代のオレの恋人だった。
当時、日本一周の机上旅行がマイブームだったからだ。
国鉄線だけで日本一周すると、最短で何日かかるのか?
その答えを見つけるために、毎日時刻表とにらめっこしていた。


標津線をどう回るのか?
予土線の運行タイミングに合わせるには?
地方に行くほど列車の本数が減って、足止めを喰らってしまう。
上手くスケジュールが組めた時は、パズルが解けたような喜びを感じていた。


いつか、このスケジュールで旅がしたいなぁ。
若い頃はお金が無くて無理だった。
就職したら時間が無くてダメ。
その間に標津線は廃止され、予土線は18キップに追加料金が必要となった。


今、時刻表って誰が買っているのだろう?
ネットで調べると、発行部数は年々減っているらしい。
日本雑誌協会のページを見ると、昨年秋のJR時刻表は十万部を割っている。
オレがガラケーを捨てるのが先か、社会が時刻表を捨てるのが先か。
卒業の時は近づいているような気がする。




はてなダイアリー 今週のお題「卒業」