藤田麻衣子『花火』 - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

花火大会といえば、二〇一一年に坂出で観たのが最後だった。
今年もどこにも行く予定は無い。
暑いし、人込みはすごいし、立っていると子供は花火が見えないし・・・
あれは恋人同士が手を離さないためのイベントだと、最近ご無沙汰だったりする。

だから今年は、曲を聴いて花火を楽しんでいる。
藤田麻衣子『花火』。
二〇一一年にゲームの主題歌として発表された曲だ。
透き通る美しい歌声が、花火大会の情緒をきれいに描き出している。

彼女の歌声を知ったのは、半年前に聴いたラジオでのこと。
ずっとインディーズで活躍していた彼女は、今冬メジャーデビューした。
「きれいな歌声だな・・・」
思わず聞き惚れてしまったオレは、ラジオのホームページで彼女の名前を覚えた。

♪カランコロン　カランコロン　下駄の音
透明感あふれる声が、浴衣の涼しさを演出する。
作詩作曲もすべてこなすシンガーソングライター。
自分の声域に合わせて曲を作るから、無理のない歌声が心に染み入るのだろう。

そういえば最近、娘がぼそっとつぶやいた。
「香川で食べたうどん、美味しかったなぁ」と。
あれは坂出で花火を観た次の日のこと。川辺りに鯉のぼりが上がる店だった。
娘と再訪する日を楽しみにしながら、今日もオレは『花火』に耳を傾ける。