つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

逢いに行くそうめん

夏の食事といえば、やっぱりそうめんかな。
しかも流れているやつ。
本格的なのは、オレが小さかった頃しか行ったことはない。
どこかは忘れたが、上手くそうめんが掬えず悔しかったことだけ覚えている。


大人になって行った流しそうめんは、卓上でぐるぐる回るやつだった。
なんだぁと思ったが、意外と清涼感があって驚いた。
が、やはり何かが足りない。
なんて言うんだろうなぁ。トキメキ? それとも一期一会的なもの?


水が流れる樋の中を、そうめんがすごい勢いで流れてくる。
上流の人々に掬われることなく、オレの前に現れたつるやかな美しい姿。
「ここで出逢うのが、オレ達の運命だったのか!?」
しかし上手く掬えず、すれ違う二人だったのだと刹那の邂逅を惜しむのだ。


そんな流しそうめんは、多くの人々の心も掴んでいるに違いない。
沢水の流しそうめんで食中毒、というニュースを聞いて強くそう思った。
でも、流れていなくても食べてみたいと感じるそうめんがオレの前に現れる。
その名は、炭酸そうめんだった。


大分県九重山の麓に、一風変わったそうめんが食べられる場所があるという。
自然に湧く冷たい炭酸泉。それに満たされた器の中で踊るそうめん。
その映像をテレビで見た瞬間、オレの心は運命的なトキメキで一杯になる。
ピリリと炭酸が効いた冷たいそうめんは、夏の食事として別格に違いない。


ネットで調べると、市販の炭酸水を使えば自宅でも作れるらしい。
でも、”自然に湧く炭酸泉”が、そうめんをさらに美しくしているような気もする。
逢いに来てくれるそうめんではなく、逢いに行くそうめん。
炭酸そうめんに出逢うため、いつか九重を訪れる日を楽しみにしている。




はてなダイアリー 今週のお題「夏の食事」