今週のお題：やっぱ冒険でしょ！ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

山口県の片田舎で小学校低学年まで過ごしたオレの遊び場は、野山だった。
――山道、小川、段々畑。
蝉を捕ったり、沢蟹を探したり、紙飛行機を飛ばしたり。
学校から帰ると、オレはすぐに家を飛び出した。

「石垣に近づいちゃいけんよ、ハミがおるけぇ。ため池も絶対ダメ」
八歳くらいの子供が毎日のように野山に出ていくのだ。
今考えると、親は心配で仕方がなかっただろう。
そんな思いをよそに、一番の楽しみはやはり冒険だった。

「この道の先は一体、どこに続いて行くのだろう？」
今まで知らなかった道の入り口を見つけると、気になって仕方がない。
ん？　この感覚、遠い昔のことではないような気がする・・・
何を隠そう、オレは今でも同じことをしている。

昨年から始めた登山。
帰宅部次男を外に連れ出す目的が、いつの間にかオレ自身のトレーニングに。
山頂近くは道が決まっているが、里に下りるにつれてどんどん分岐する。
それを全部行ってみたくなって仕方がないのだ。

最近はＧＰＳがあって、冒険したルートを地図上で眺めることができる。
「まさか、ここからあそこまで道が続いているとは・・・」
ＧＰＳの軌跡をニヤニヤと眺めながら、次はどの道を進もうかと計画する。
子供の頃と行動が同じだなぁと思いながらも、やっぱり冒険はやめられない。