つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

反おせち同盟

師走に食べたいもの、って何だろう?
師走に食べたくないもの、だったら簡単なのに・・・
それは、おせち。
そう言われれば、頷く人も多いだろう。
正月にさんざん食べるものだから、
師走に食べようという人は少ないに違いない。


「マズい・・・、飽きた・・・」
正月になると、毎日、毎日、毎日同じものを食べさせられる。
しかも、昆布だの、数の子だの、オレの嫌いなものばかりだ。
それにもかかわらず、おせち反対派はオレだけだった。
日本古来の風習という魔物が、皆の心を固くする。
「おばあちゃん、これマズいよ・・・」
娘が成長して、やっと仲間が増えた。
反おせち同盟の結成だ。


「お義母さんは作り過ぎるのよ」
妻が別の視点から分析する。
ならば、作り過ぎを阻止する作戦を考えなくてはならない。
「お正月から旅行に行けばいいんじゃない?」
娘が提案する。
流石は同盟参謀!と言いたいところだが、
今年の冬はちと懐が寂しいのが現状だ。


いったいどうすればいいのだろう?
途方に暮れていると、妻が娘に言った。
「あんたが美味しいおせちを作ってあげればいいんだよ」
「え〜〜〜」
娘がふて腐れる。
そうだよ、そうだ。
娘は小六になって、料理を妻から習ってるんじゃないか。
だったら、美味しいおせちを自分流で作ればいいんだよ。
娘よ、今のうちから楽して解決しようなんて、ロクな大人にならないぞ。


「おまえもだよ。そこでニヤニヤしているおまえ!」
妻の言葉で、はっと我に帰る。
えっ、オレも?
娘と一緒におせちを作れとですか?
いや、オレはすでにロクでもない大人だから・・・
なんて言っても、聞いちゃくれない妻だから、
反おせち同盟は現在、おせち推進派への変貌の危機に立たされている・・・




はてなダイアリー 今週のお題「師走に食べたいもの」