つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

日食悲話

自分にとって今年最大の出来事は、皆既日食だろう。
子供の頃から、日食を見たくて見たくてしょうがなかった。
今年は、ウン十年に一度の皆既日食を国内で見るチャンス。
今年を逃すと、次に国内で見られるのは26年後という。
だから、超人気のツアーに申し込んだ。
抽選の結果・・・、なんと当選!
これで夢が叶うと喜んだのは、ちょうど一年前の事だった。


「やったーっ!当たった、当たった!」
「なになに?宝くじでも当たったの?」
「日食だよ、日食ツアー!」
「日食?なにそれ?」
「夏に日本で皆既日食が見れるんだよ。そのツアーの抽選に当たったんだ」
「勝手に行ってくれば。で、いくらかかるの?」
「船で行くツアーの三人部屋を一室予約するから・・・」
「だからいくら?」
「ごにょごにょ(百二十万円)」
「ひゃ、ひゃくにじゅうまんえん!?」
「予約していい・・・?」
「却下。ダメ。絶対不可!」


それから春まで、女々しく未練をたれる日々が続いた。
「あのツアーの予約、もう一杯だってよ・・・」
「行きたかった・・・」
「今死んだら、化けて出てやるからな・・・」
しかし、妻から、そんなお金どこにあるの!?と反論されると、
言い返せなくなるのも事実だった。
せめて半額だったら・・・
そんな時見つけたのが上海ツアー。
値段は、家族全員で行ってもあの船のツアーの半額。
三ヶ月続けた怨み節の効果もあり、渋る妻をなんとか説き伏せた。


そして2009年7月22日、日食当日。
上海は雨だった。
せめてもの救いは、
オレ以外の家族全員、ただの上海旅行としか思っていなかったことだった・・・




はてなダイアリー 今週のお題「私の2009年ふりかえり」