編曲爽快！ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

結婚したい女性が双子だったから、式の日取りが重なってしまった。
まあ、双子ではよくあることだ。
しかし女性の親戚はオオワラワ。
「身内の結婚式は一年に一回にしてくれ」と強く要望された。

親戚会議の結果、オレ達の結婚式は一年遅らせることに。
さあ困った。一年間、何をしよう・・・
そこで思い付いたのが、マイ・ミュージックのＢＧＭ化。
披露宴で流れる曲を、すべて自作曲にしてしまおうという壮大な計画だ。

曲は、高校時代から作っていたものがいくつかある。
しかし、披露宴をフルカバーできるほどにはなかった。
そこで参考にしたのが、大林宣彦監督の映画「姉妹坂」。
リストの名曲「ため息」を、いろんなバージョンに編曲して使っている。

方針が決まると、今度はエレクトーンの先生を探した。
弟子入りすると見せ掛けて、自作曲の編曲、はたまた
当日の演奏まで頼んでしまおうという魂胆だ。
幸いにも良い先生が見つかり、編曲にも乗り気になってくれた。

そして出来上がったのが入場の曲。
静かに浸み渡るパイプオルガンの音色が、オレ達の登場に合わせて高らかに鳴り響く。
実はこの編曲、会場までの廊下の長さや、
ドレスを着て歩く新婦のスピードを、すべて計算に入れたもの。
あまりのタイミングの良さに、当のオレも鳥肌が立ったほどだ。

嗚呼、またそんな体験をしてみたい。
思いっきり自己満足だけど、
誰も知らなかったのだから、害はなかったんじゃないのかな？
あっ、結婚式は一度で十分だから、別の場所ということで・・・