マイマイ新子世代の新首相 - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

このあいだ見た映画が、気になってしょうがない。
見た直後は、まあ普通の映画だな、と思っていたのだが・・・
時間が経つにつれて、じわりじわりとまた見たい気持ちが高まってきた。
この感覚、なんとも不思議。とても言葉では言い表せない。

その映画は「マイマイ新子と千年の魔法」。
高樹のぶ子氏作「マイマイ新子」が原作の、アニメ映画だ。
昭和三十年の山口県を、小学三年生の新子が生き生きと駆け回る。

映画を見に行ったきっかけは、オレが山口県出身だったから。
オレの小学生時代は昭和五十年だったが、映画のようにいつも裸足だった。
授業はもちろん、運動会も裸足。登下校だけ靴を履いた。靴下は無し。
でも、時間とともに湧き上がる映画の魅力は、こんな懐かしさなんかでは無い。

なんて言うんだろう。
新子は祖母であり、母であり、妻であり、娘であり、孫であるという感覚。
また会いたいのはどの新子だかわからないから、人に説明できなくてもどかしい。
それが千年の魔法と言うのなら、誰もがかかる可能性を秘めている。

ところで今日、
新子と同じく昭和三十年の山口県を小学三年生として駆け抜けた少年が、
我が日本国の総理大臣になった。
新総理にも、ぜひこの映画を見ていただき、
千年の魔法を身につけていただけたらと思う。