新鮮なものには敵わない？ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

「楽しみだなぁ・・・」
しみじみと呟く中学一年の娘を見て、オレはほくそ笑む。
子供の頃からのスリコミ作戦が、その効果を発揮してきたようだ。
『美味しいものは思春期の子供を動かすことができるか？』
この作戦、どうやら今のところは順調なようだ。

思春期のオレは、家族旅行がキライだった。
だって、友達と遊んでいた方が楽しいし、部活も忙しい。
でも親になると立場が逆転する。
友達や部活を越える『家族旅行の魅力』を、構築しなくてはならない。

そこで着目したのが、料理の美味い宿。
幼少の頃からそんな宿に泊まっていれば、
思春期になっても心が動くと計算した。
故郷にそんな宿を見つけたオレは、帰省の度に家族で泊まっていたのだ。

娘の心を釘付けにしたのは一昨年のこと。
生きたままのイカの刺身を食べた後、ゲソの部分が天ぷらとなって出てきた。
それがむちゃくちゃ美味かったのだ。
今でも忘れられない出来事。別次元の味としか表現することができない。
一つ確実に言えるのは、家族と帰省しないとその料理を味わえないということだ。

さて問題は息子だ。
中学生になるまでに、そんな体験をさせねばならぬ。
だから今年はいつもの幼児食をやめて普通食で予約した。
さてどんな料理が出てくるか、今から楽しみだ。

えっ、お題の『○○料理』の○○の部分がわからないって？
何でもいいんだよ、美味ければ。
あえて言うなら、新鮮な食材を用いた料理かな。
だって、本当に田舎なんだから・・・