トワイライトの海はどんな色？ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

tsutomyu2010-08-22

生まれて初めて買ったレコードは、相曽晴日というシンガーソングライターだった。
彼女の作る曲によく出てくるのが、「トワイライト」という単語。
高校生だったオレは、その色に憧れた。
何故なら、彼女の歌うトワイライトは、いつも傷心の色だったから。

トワイライトとは夜明けや夕暮れの薄明かりのこと。
相曽晴日を聴くようになってから、
恋に傷ついた夜は、海辺で明かしたいと思うようになった。
しかし高校生のオレにとって、夜明けの海は少し遠すぎた。

そんな恋に恋していた時の事を書きたいと、
「ライトノベル作法研究所」の夏祭り企画に参加した。
お題に「夜明け」と「水平線」が含まれていたことが理由かもしれない。
しかし、これが散々の結果だった。
投稿１１３作品中、後ろから２０番目くらいだったから、
総合結果は９０ウン番だろう。

一言でいえば、未熟な作品を投稿したオレが悪い。
貰ったコメントをじっくりと読んで、悪いところを直していけば、
自分の実力が上がることは間違いない。
しかし、今はそれをする気が起きない。それほどまでに打ちのめされた。

オレは今、海辺に居る。
社会人となり車が手に入れば、海辺で夜を明かすことはたやすいことだ。
そんな傷心ドライブにも憧れるが、本当は家族旅行で海辺に泊まっているから。
なんだか悲しくてあまり寝られず、こうしてトワイライトを迎えている。

そんな海の色が好きかと言われれば、嫌いだ。
せっかくの楽しい家族旅行に、趣味の行き詰まりを持ち込んだ自分が嫌い。
だから、これを書き終えたらしばらく忘れることにしよう。
明日は、この色が好きと言えるように。