娘は一体何を書いているのだろう？ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

あれは半年前のこと。
中一になる娘から、オレのメールアドレスを貸して欲しいと頼まれた。
なんでも、無料ゲームサイトに登録したいらしい。
まだ娘に携帯は買い与えていないので、登録メアドは親のものを使うしかない。

そのゲームサイトは、スパイダソリティアも楽しめるらしい。
ウインドウズに付いているスパイダソリティアにはまっていたオレは、
自分のメアドでそのサイトに登録し、娘にも使わせてあげることにした。
しばらくは、娘は娘のやりたいゲームを、
オレは、娘の後にスパイダソリティアをやっていたのだが・・・

ある日オレは、娘がそのサイトのブログ機能を利用していることに気が付いた。
娘は一体、そこに何を書いているのだろう？
読んでみたい。でも、勝手に読んでもいいものだろうか・・・？
オレは一人悶々と悩んだ。

そんなに読みたいなら、正攻法で行けばよい。
別のアドレスで登録し、サイト利用者として堂々と読めばいいのだ。
そして、娘が悩みを抱えているのなら、
同学年の女子を装って、堂々とコメントでアドバイスすればいい。

でも、それって、なんか違くね？
（おっと、中一っぽい口調になっちまった）
元々はオレが登録したＩＤじゃん。
オレが見て何が悪い。ＩＤ管理だと思えばいいじゃんかよ。

結局オレは、その日から娘の前でスパイダソリティアをやりまくった。
そして、何日目かに偶然を装って、
「おっ、ブログが更新されてるじゃん。見ていい？」
と、さりげなく娘に閲覧の許可を求めた。

そこに書かれていたのは、なんてことはないニキビの悩みだった。
そんなことを知るために、オレは一体どれくらいの時間と思考を浪費しただろう。
『肉親のブログには無関心であれ』
さて、この教訓を、オレはいつまで守れるだろうか。