つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

ハズレはなけどハズレちゃうことはある

ガッカリ名所は全国に数多くあれど、桜の名所にハズレ無し。
これは、オレの今までの経験だ。
都内なら上野や隅田川、関西なら大阪城哲学の道など、
名所と言われている桜は、どこに行っても素晴らしい。
八重桜だからと軽く見ていた造幣局の通り抜けも、
行ってみたら感動の溜息が絶えなかった。


だから、桜の名所はできるだけ多く回りたいと思っている。
しかし相手は桜。ぱっと咲いて、ぱっと散るのが運命だ。
名所としてハズレは無くとも、訪問時期が旬からハズレてしまうことがある。
そのリスクは、簡単に行けない遠地ほど顕著になってしまう。


オレにとって、そんな名所が一つある。
青森県弘前城
父が行ってみたいと言うので数年前に訪問したが、旬には少し早過ぎた。
本丸は七分咲き、西濠に至っては一、二部咲きだった。


それでも父は「良かった」と言ってくれた。
オレに気を遣ってくれたのだろう。
でも、父は本当に満足したのだろうか。
弘前城といえば、名所中の名所。
最盛期はさらに美しいはずだと、オレの経験が不満を漏らす。


もう一度行きたい、というのは贅沢な話だろう。
まるで、お伊勢参りに行けたにもかかわらず不満を漏らす江戸の庶民のようだ。
一期一会の桜と思うからこそ、美しく感じることもあるだろう。
父の言葉の真意がわかる日は、はたして来るだろうか。




はてなダイアリー 今週のお題「桜」