つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

自分で書いたのに読みたくないのはなぜ?

趣味の物書きだからこそ言える小さなこだわりが、オレにはある。
人が亡くなるストーリーは、あまり書きたくない。
あはっ、プロじゃ公にできそうもない言葉だよね。
ミステリー作家ならなおさらだ。


でも、人が死なない作品で江戸川乱歩賞に応募した作家がいたという。
岡嶋二人
井上泉氏と徳山諄一氏は、このペンネームでそんな作品を書き上げた。
結果は、残念ながら最終選考で落選。
でもその挑戦はオレの心を動かした。


だったらオレが、なんて大それたことを考えているわけではない。
岡嶋二人氏が不可能だった偉業を、オレが成し遂げられるとは思えない。
最近は乱歩賞作品を全然読んでいないので、
知らないうちに誰かが達成しているかもしれぬ。


いや、そんなことが言いたいわけではなかった。
オレは、自分が書いた「人が亡くなるストーリー」を読むのが嫌いなだけなんだ。
趣味の物書きだから、後で作品を振り返ってにんまりするのが最大の楽しみだ。
でも自分の書いた「人が亡くなる作品」に、にんまりできたことはあまりない。


ああ、本当にちっぽけだな。
ちなみに岡嶋二人氏は、その翌年に乱歩賞を獲得した。
その時の作品が、オレの心に残る本なんだ。
一週間遅れでも本を紹介したかったのは、オレの小さなこだわりだったりする。
焦茶色のパステル (講談社文庫)




はてなダイアリー 今週のお題「私の小さなこだわり」