いつものカフェにて

小説を書こうとすると、どうしても屋内に篭ってしまう。
だから最近は、あまり天候を気にしなくなってしまった。
子供を習い事に連れていくと、以前なら待ち時間に散歩を楽しんでいたが、
今はカフェでノートパソコンを広げている。

注文するのは、カフェラテかロイヤルミルクティー。
その日の気分と胃の調子で決める。
自宅ではあまり作らない美味い飲み物の香りに、知らずと筆が進む。
子供を待つ束の間に与えられた、至極のひとときだ。

そんな風にして書いた作品を、某小説サイトのＧＷ企画に投稿した。
お題『私のゴールデンウイーク』の時に紹介した、らのべカンタービレだ。
先日の日曜日にその結果が発表され、五十四作品中十一位タイと大健闘。
今までの低迷がウソのような成績だった。

作品名は『チビ地蔵の涙』
高校演劇部員の甘酸っぱい恋を描いた青春小説だ。
文庫本に換算すると五十ページくらいの短編。
作中でどんな音楽を用いているのかは、読んでのお楽しみ。

さて、調子に乗って今日も執筆に励むとするか。
いつものカフェで、ロイヤルミルクティーを注文する。
すると、店員さんの可愛らしい声が響いた。
「雨の日にご来店いただいたのでスタンプを二倍押させていただきました」
そっか、もう梅雨に入ったんだっけ・・・
ひょんなことから、雨の日の楽しみが一つ増えたのだった。

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はてなダイアリー　今週のお題「雨の日の楽しみ方」