「…もうゴール、していいよね」
「…もうゴール、していいよね」
このセリフは、泣きゲー、つまり”泣けるゲーム”の代表格と言われている
『AIR』のクライマックスで、ヒロインの観鈴が言い残すもの。
NHKの番組『MAGネット』でも取り上げられ、
このシーンに刺激を受けてライトノベル作家になった方もいるという。
へえ、そんな人もいるんだ――というのは普通の人の反応だろう。
でもオレは違った。
だって、今ライトノベルの修業をしているのは同じ理由だから。
こんなに泣ける作品を、自分でも書けるようになってみたい。
『AIR』をプレイしてそう考えた人は、意外と多かったのかもしれない。
そのライトノベルの修業はまだまだ道半ば。
あと何年かかるか、わからない。
でもいつかは、多くの方が涙する作品を書いてみたいと思う。
それがオレの物書きとしてのモチベーションだ。
「…もうゴール、していいよね」
一番泣けるこのシーンを再びプレイしてみる。
ヒロインの観鈴役を演じているのは、声優の川上とも子さん。
奇しくも今回のお題が発表された六月九日に病気で亡くなった。
「なにもかも、やりとげた」
そんなことはないだろう。享年四十一才。まだまだだったはずだ。
「わたしのゴールは幸せといっしょだったから」
せめてそうであったらと、ご冥福を祈る。
やっぱり・・・、涙が止まらない・・・
はてなダイアリー 今週のお題「ゲームと私」