原子力発電ｖｓ火力発電？ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

冷たくておいしいものを分類すると、スイーツ系とそれ以外に分けられるだろう。
それ以外だと、個人的には酸っぱいものが欲しくなる。
冷やした酢の物、冷麺、つけ麺も酸味のあるスープが美味い。
そして酢浸けは今、健康面から注目を浴びている。

それはなぜか？
野菜を酢漬けにすると、そこに含まるセシウムは酢に溶出するらしい。
その割合は九十パーセント。
野菜に含まる放射性セシウムのほとんどが除去される計算だ。

ならば、セシウムに汚染された土壌にも酢を撒けばいいのではないだろうか？
一見いいアイデアっぽいが、現実にはいろいろと問題があるだろう。
土壌中の微生物を殺してしまうだろうし、酢代だってバカにならない。
それに流れたセシウムは地中に染み込むだけで、数十年間は無くならない。

でも待てよ。
酸性雨はどうだ？
もしかしたら、酸性雨が著しい地域は、
土壌中のセシウムが流されているんじゃないだろうか？

排ガスや工場排気に含まれる二酸化窒素や二酸化硫黄が原因でできる酸性雨。
電気不足を補おうと再稼動した火力発電所は、酸性雨も増産する。
もし、それが放射性セシウムを洗い流すのであれば、
思わぬところに原子力発電ｖｓ火力発電の構図が見えてくる。

毒をもって毒を制す。
本来の意味とは掛け離れているが、なにかピッタリきそうなのが不思議。
まあ、どちらの毒も、人間が作り出したものなんだけどね。