つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

ザ・ふたご研究

子供達が夏休みに入ると、かみさんがオレに言った。
「自由研究だけど、やらせる?」
息子達は小学五年生。
夏休みの自由研究の適齢期になった。


オレが小学生の頃の自由研究は、全員強制参加だった。
だからチンケな昆虫観察でも許された。
しかし今時の自由研究は任意参加なんだそうな。
やらなくてもいいが、やるからにはしっかりとしたものを作らないといけない。
当然、親の寄与率が高くなる。


研究題材は親が考える。
結果のまとめ方は親が教える。
発表ポスターは親が書かせる。
おいおい、これで子供達の自由研究と言えるのだろうか?


でも、どうせ親がやらせるのであれば、笑える研究をやらせたい。
そこでオレは提案した。ザ・ふたご研究。
目を閉じて息子達の声を聞いてもらい、どちらなのかを当てるという実験。
一卵性双生児だから可能、そして他の児童には決して真似のできない研究だ。


最初の実験台はオレ。
言い出しっぺだからしょうがない。
緊張の二十問を乗り越えて、見事全問正解。
なんとか双子の父親の面目は保ったが、かみさんは一問間違えた。


「女は男より聞き取りにくいんだよ」と、息子達が勝手に考察を開始する。
考察は研究の第一歩と歓迎する一方、かみさんが隣で怒りを燃やしている。
「なによあんた達。お盆になったら、あんた達もテストするからね!」
ほら見ろ。息子達よ、お前達の母親も双子だということを忘れたのか?


さて、いよいよ週末は恐怖のお盆だ。
親戚の家に、かみさんの妹も集結する。
オレは、ザ・母親ふたごテストが自分に回って来ないことを必死に祈っている。
だって、間違えたらどんな目に会わされるのか、想像もつかないんだから。




はてなダイアリー 今週のお題「夏休みの宿題」