つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

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ちょっとぜいたく温泉

伊予松山の道後温泉
その中心的存在「道後温泉本館」の入浴料金システムが面白い。
入れる風呂の種類と休憩の有無の組み合わせで、四種類に分かれている。
初めて訪れる人にはちとわかりにくいが、以下に記しておく。


一、神の湯階下、四百円、神の湯に入浴(石鹸なし)
二、神の湯二階、八百円、神の湯に入浴+二階の大広間で休憩(石鹸なし)
三、霊の湯二階、千二百円、神の湯と霊の湯に入浴+二階の広間で休憩
四、霊の湯三階個室、千五百円、神の湯と霊の湯に入浴+三階の個室で休憩


ひとことで言うと、「神の湯」にしか入れないのが安いランク、
「霊(たま)の湯」にも入れるのが高いランクとなる。
実はオレは、この夏まで安いランク、
つまり「神の湯」にしか入ったことがなかった。


その神の湯だが、石鹸とシャンプーの備え置きが無い。
だから忘れて行くと、現地でみかん石鹸(四十円)を買うはめになる。
そんな人達が沢山いて、次々と浴室に石鹸が捨て置かれるのだが、
ものすごく頻繁に行われる掃除の時にすべて片付けられてしまう。


道後温泉本館で消費される石鹸の量は、一体どれくらいになるのだろう?
痛い目にあう度に、片付けられた使い捨て石鹸を恨めしく思う。
そんな経験を積み重ねているうちに、道後温泉=石鹸要持参という意識が、
オレの中ですっかり構築されてしまった。


「ほらほら石鹸持って、道後温泉本館に行くよ!」
だからこの夏に家族で行った時も、子供達に最初に言った言葉が石鹸だった。
でも、せっかく家族で来たのだから、ちょっとした贅沢をしたい。
ということで、今まで入ったことの無い「霊の湯」の入浴券を購入した。


「せ、石鹸が置いてある! し、しかもシャンプー付き!!」
それは今夏最大の衝撃だった。
初めて訪れた子供達には、ごく当たり前の光景だったかもしれない。
だが、いずれはそれがどんなに贅沢なことなのか分かるだろう。
それを子供達と語り合える日が来ることを、今から楽しみにしている。




はてなダイアリー 今週のお題「ちょっとしたぜいたく」