つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

それは百年前の出来事だった

イタリアで豪華客船が座礁した。そのニュースを見ていた時のこと。
タイタニックみたいだった」との乗客の証言に、息子が驚きの声を上げた。
「えっ、タイタニックって本当の話だったの!?」
どうやら息子は、タイタニックの話はフィクションだと思っていたようだ。


そういうオレも、子供の頃はタイタニックを甘く見ていた。
亡くなられた方には申し訳ないが、助からなかった理由を不思議に思っていた。
「なんで泳いで逃げなかったのだろう?」と。
氷山が浮いているくらいだから、冷たくて涼しいと思っていた。


そんなオレの意識を変えたのは、キャメロン監督映画『タイタニック』。
水の冷たさがひしひしと伝わってきた。
初春の北大西洋。水温零下二度。あの温度では絶対助からない。
映画を観た後、すぐに救助要請用の笛を買いに行った。


あれから十四年。
その間、笛を何に使っただろう?
うーん、子供達とサッカーしている時くらいかな。
あと、仕事で山に入った時に熊避けとして使ったっけ。
まあ、使う機会が無いに越したことはない。


タイタニックが沈んだのは一九一二年とのこと。
今年の四月十四日には、沈没百年目の慰霊が行われるだろう。
『君は、あたたかいベッドの中で死ぬんだ』
映画のジャックの台詞が頭をよぎる。
北大西洋に沈むことと比べたら、今の寒さも耐えられるような気がする。




はてなダイアリー 今週のお題「寒さに負けない方法」