つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

十八年の月日を越えて

正月休みに、昨年録り溜めたテレビ番組を観ていた時のこと。
オレは、あるアニメのシーンに驚愕した。
「えっ、高校生が飲酒!?」
そのアニメの終盤では、未成年の喫煙シーンもあった。


海がきこえる
スタジオジブリが制作し、一九九三年に放映されたテレビアニメだ。
冒頭をよく見ると、未成年の飲酒・喫煙についてのテロップがあった。
それらのシーンが原因の一つとなって、十八年ぶりの放映となったようだ。


内容は、高知に転校して来たヒロインを巡る二人の男子高校生の青春物語。
オレはなぜか、このアニメに魅了されてしまった。
作中で描かれている甘酸っぱい青春に、自分の高校時代を重ね見たためだろう。
しかし、オレには一つ不思議に思うことがあった。


なぜなら、オレは以前、このアニメを観ているからだ。
おそらく十ウン年前に。
その時はこんなにも魅了されなかったのに、なぜ今頃になって・・・?
その謎を解く鍵は、十ウン年の歳月にあった。


このアニメを久しぶりに観て、最初に感じたのが既視感。
高知の街並がすうっと頭に入ってきた。
「あっ、この景色、見たことがある!」
それもそのはず、五年くらい前に仕事で頻繁に高知に行っていた。


高知空港高知城、そして帯屋町アーケード。
赤、クリーム、緑の配色が独特の土佐電鉄も走ってる。
ああ、また高知に行きたいな。
カツオのたたき、塩けんぴ、そして鍋焼きラーメンがオレを待っている。


知っているということが、こんなにも心を動かすものとは思わなかった。
青春物語に胸を熱くしてしまうのも、似たような体験をしてきたからだろう。
えっ、高校時代から飲酒をしていたからだって?
おいおいあんまり追及すると、この日記が十八年間も公開自粛になっちまうぜ。




はてなダイアリー 今週のお題「20歳」