つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

難解お題は名作を産む?

リアルに怖い話って、本当は聞きたくないよね。
例えば、家の前が放射線量の高いホットスポット疑惑とか。
マジに怖いと、眠れなくなってしまう。
だから、『聞きたい怖い話』となると、フィクションに限られるだろう。


夏に聞くのなら、暑苦しい話は勘弁だ。
イカロスの翼』や『カッパの雨乞い』は、暑い時には聞きたくない。
となると、『雪女』とか『笠地蔵』だな。
なんか涼しさが伝わって来るようだ。


えっ、『笠地蔵』は怖い話じゃないって?
いや、あれは怖いだろう。だって、お地蔵さんが動くんだぜ。
小さい頃のオレは、お地蔵さんにギロリと睨まれる夢を見て、
何日もうなされたような記憶がある。


それは五年くらい前の夏のこと。
当時参加していたASAHIネットの文章塾で、『真夏の冬景色』というお題が出た。
オレは迷わず笠地蔵を題材にしたが、印象に残ったのはヤクザを描いた作品だった。
暑苦しいアパートの一室で、雪のように舞う覚醒剤
得体の知れぬ涼しさを、感じた記憶がある。


あれ以来、難しいお題に挑むのが病み付きになってしまった。
自分では使いこなせなくても、誰かが素晴らしい作品を書いてくれる。
そんな期待もあるからだ。


某サイト夏祭り企画のお題が難しい。
得に『殺人鬼』と『ボードゲーム』。
この二つのお題をうまく使っている作品は出て来るだろうか?
ちょっと涼しげな作品を読めそうな予感に、今から楽しみだ。




はてなダイアリー 今週のお題「夏に聞きたい、怖い話」