お盆に集まる処がふるさとなんだ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

ふるさとって何だろう？
土地のことなのか、それとも人のことなのか。
オレが生まれたのは山口県だが、
この五月に祖母が亡くなってから、故郷を失ったような気がしている。

山口県は、オレの母の故郷。
母は四人兄弟で、親戚も沢山いた。
しかし、事故や病気などの不幸が続き、男性の親戚は皆亡くなってしまった。
ぽつり残された祖母の家。
お盆が来ても、そこに集まる人はもう誰もいない。

今年の夏は山口県に行けなかったが、来年は行く予定だ。
でも、オレは一体どこに滞在すればいいのだろう？
お墓参りをして、懐かしい景色を見て・・・
それから何をしたらいいのか、全くわからない。

一方、かみさんの親戚には昔から住み続けている家がない。
倒産や不景気の影響で、何度も引っ越しを余儀なくされてきた。
生まれ育った地とは異なる場所で暮らす親戚。
しかしお盆になると、みんなが集まって来る。

小学生同士でボールを追いかけ回す子供達。
夜になると、兄弟達が久しぶりに酒を酌み交わす。
そこには笑いが溢れている。
だからオレは思うのだ。ふるさとは、人が集まるところなのだと。