この国に生まれて - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

出張先の安ビジネスホテルで、シャワーを浴びようとしたオレは落胆した。
なんだよ、仕切カーテンが破れてるじゃねえか・・・
仕方がないので、狭い浴槽に身を沈めて身体にお湯をかける。
その息苦しさに、オレは思わず不安になった。
このタイミングで武装勢力が襲ってきたらどうしよう、と。

このままの体勢なんて、一時間も続けていられないぞ。
外の様子だって何もわからないし。
でも、外に出たら殺されるかもしれない。
そんな無用な心配に腐心したオレは、軽いパニック状態になってしまった。

アルジェリアでの悲惨な事件。
武装勢力なんて、一人もいなくなっちまえばいいのに。
そんな怒りに身をまかせると、憎しみの連鎖は止まらなくなるのだろう。
それならば何をすればいい？と、オレは自問する。

この国に生まれて良かった！
事件を最初に聞いた時に感じたことだ。
なら、それを活かせばいいんじゃないか？
日本に居て日本人に殺されるなんてバカらしい。
皆がそう思えば、国内の事件は一瞬だけでも減るはずだ。

そういえば、某ドラマでも似たようなセリフが出てきたような気がする。
『またこの国に生まれてきたいと思う』
テロリスト達は、そう思っていないからあんな事をやってしまうのだろう。
この国を造りあげた先人達の努力に、心から感謝したいと思う。

先日、小さな知らせが届いた。
オレの書き物を読了しました、というサイトからのメール。
今回は偉そうなことを書いちまったけど、そんなちっぽけな事が嬉しい。
えっ、バレンタインデー？　外国に生まれればよかった・・・