家宝のハサミ - つとむューニッキ（はてなダイアリー版）

tsutomyu2015-11-05

今週のお題は「愛用しているもの」とのこと。
それなら沢山ある。
今、ニッキを書いているガラケーも、その一つだ。
でも真の愛用品って、お葬式の時に家族が棺の中に入れるものかもしれない。

オレが死んだら、家族は棺の中に何を入れてくれるだろう？
このガラケー・・・は使ってないだろうし、使っているうちには死にたくない。
もっとオレが末長く愛用しそうなもの――となると、一つだけ心当りがある。
それは、種子島で貰ったハサミだ。

種子島といえば、火縄銃で有名だ。
それには理由がある。
砂鉄が採れるため製鉄技術が根付いており、鉄砲を複製することができた。
同様にして造られているハサミを、仕事で訪れたときに貰ったのだ。

数百年も続く技術によって造られたハサミ。
確かによく切れるし、オレが死ぬ頃でも愛用していることだろう。
一つだけ心配しているのは、子供達に”家宝”と教え込んでいることだ。
まあ、使い続けてくれるなら、時々オレのことを思い出してくれるに違いない。

種子島は、オレが好きなアニメ映画『秒速５センチメートル』の舞台でもある。
仕事ではなく、一度バカンスでゆっくり訪れたい。
その間にロケットの打ち上げがあったら最高だ。
映画みたいにスクーターに乗って、砂鉄が輝くビーチサイドを走ってみたい。