つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

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栗花の香りに誘われて

tsutomyu2016-05-19

「うわっ、なんだ? この匂い! まるでセイシの匂いじゃないかっ!?」
この町に引っ越してきたはかりのオレは、すごい衝撃を受けた。
町中に植えられている栗の木が、初夏になると一斉に花粉を飛ばし始める。
その香りはまさに、精子の匂いそのものなのだ。


その時の衝撃を、昨年ライトノベルに書いてみた。
タイトルは『彼女とマロンとスクワレル』。
栗の木が唯一の友達というヒロインと、栗の木なんて知らない転入生との物語。
『彼女は栗で救われる』という内容を、ライトノベル風のタイトルにした。


栗好きのヒロインという設定だから、栗のことを勉強しなくてはならない。
ネットで栗のページを開くと、知らなかったことが次々に飛び込んでくる。
ミクリやポロタンなど、栗の実にはいろいろな種類があることや、
同じ品種同士の受粉では結実しにくい、自家不結実性という特徴などなど。


セイシに関連して、自家発電についても勉強した。
どれくらいのソーラーがあれば、スーパー女子高生っぽい小遣いが得られるのか?
今年は電力小売市場が自由化されたので、なかなかタイムリーな内容になった。
実際、オレんちの周りではどんどんメガソーラーが建設されている。


そんな渾身の作品を掲げて、オレは昨年のGW企画に参加した。
結果は、五十八作品中、二十六位。半分よりもちょい上というところ。
栗やソーラーに夢中になって、ヒロインの設定を疎かにしてしまったのが敗因だ。
相変わらず同じような失敗を繰り返すオレに、はたして勝機はあるのだろうか?




はてなダイアリー 今週のお題「植物大好き」