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多岐川恭『濡れた心』

オレにとって青春の一冊と言えば、この本かもしれない。
――多岐川恭『濡れた心』
高校時代に、友人より「これイイから読んでみな」と紹介された。
内容はほとんど忘れてしまったが、ラストに涙が止まらなかったことは覚えている。


それまで読書になんて興味が無かったオレだが、この本は夢中で読んだ。
そして思った。江戸川乱歩賞作品は、みな面白いのではないかと。
この作品は、第四回の乱歩賞受賞作品だったのだ。
それ以来オレは、乱歩賞作品ばかり選んで読み――少しだけ落胆した。


「すべてが面白いわけじゃないんだな・・・」
確かに力作ばかりだ。が、どうしても好みに合わない作品は存在する。
今思えば『濡れた心』には、乱歩賞以外にも高校生の心を掴む要因があった。
ライトノベルみたいに、ヒロインが高校生だったのだ。
今、ライトノベルばかり書いているのも、この作品の影響なのかもしれない。


ところで、カクヨムに投稿した『レディウム』は、残念ながら読者選考に漏れた。
応援していただいた皆様には、本当に感謝したい。
某所GW企画まだまだ開催中で、来週には感想内容が明かになる
共幻文庫短編小説コンテストも始まるし、盛り沢山のGWを迎えられそうだ。




はてなダイアリー 特別お題「青春の一冊」
濡れた心

濡れた心

濡れた心 (1958年)

濡れた心 (1958年)